佐山監督日記

『日記．18』
2001/06/20

ああ、またこの季節がやってきた・・・猫にしかかからない病気になってしまう季節が・・・。なんのことかわかんないですね。ものすごくプライベートな話です。
うちは、猫を二匹飼っています。親子とか兄弟とかではなくまったくアカの他人（他猫？）の二匹。一匹は結婚する前から夫が飼っていた猫、もう一匹はその猫が、留守がちな我が家で寂しくないようにもらってきた猫なので、とても歳が離れています。そのせいか、下のコの方はすぐ上のコの真似をしてしまって、上のコが人恋しくて鳴き始めると一緒になってわんわん鳴きます。（遊べよ二人で）現在、我が家は寝室を唯一の和室に設けていて、そこにはパソコンやらフォーマルやら、猫にいじられると絶叫モノをつめこんであります。なので、寝ているときは猫は接触不可能になってしまうわけです。以前の家はちょっと手狭で猫も人もいっしょくたの生活に慣れてしまったせいか、お風呂に入っていたり、寝室に居たり、トイレに入っていたりすると（視界から消えると）、ドアの前でわんわん鳴きます。それがうるさいやらかわいそうやら・・・。
冬はフローリングの床が寒くて凍死してしまうのでやらないのですが、暖かくなってくると、猫と一緒に寝るために居間で睡眠をとったりします。そこで、前述の「猫にしかかからない病気」になってしまうわけです。
去年あまりにもおなかの具合が悪いので病院にいきました。そしたら保健所から電話があって「伝染病の申告をしてください」とのこと。何で？と、診察してもらった病院にいって事情を聞いたところ「動物がもってる食中毒の菌が発見されました」と。「なんでもっと早く来ないんですか？痛かったでしょ？」と言われても元来痛覚の鈍い私は気づきようもなく・・・かなり病気を悪化させてしまいました。
原因は猫なんです。猫ってやつぁ開いてるモンにはなんでも手をつっこみたがるんです。そう、それが例え人の口でも。寝ている間に猫に手を突っ込まれた私は、食中毒菌を口の中に放り込まれたのでした。
「猫とはチュウしないでね」とか言われちゃいましたけどそんなの無理。だって一緒に生活してんだもん。いまさら猫なしの生活なんて考えられないし・・・。いいやもう食中毒になっても。

『日記．17』
2001/06/11

成瀬先生に勝手にプリート。黒細のコスチュームの件。

演出で笑かしてしまったんですね・・・それは失敬しました（笑）

成瀬先生が日記に書いてらした元のコスチュームですが、私が勝手にラフ描いて成瀬先生に御相談したものですね。はじめ「コスチュームどうしようか・・・」と悩んでいて、姫乃役の吉田さんに「男の人のどんなところに色気を感じます？」と質問したところ、「鎖骨とか」と答えられたので、「そうか！鎖骨だね！！」と調子こいて露出に走ってしまったわけです。それこそビジュアルバンド系に・・・（笑）。服の材質とかももっと硬質な感じのものでした。それ（ラフ）を持って成瀬先生に相談したところ、「細はもっと柔らかいイメージがいいです。素材もベルベットとか何か優しく包んでくれるような・・・」と言われて、「なる程！ベルベットだね！！」と思案したのですが、デザインをシンプルにするとどうしても颯の軍服とだぶってしまう・・・。王子さま的要素を全面に押し出そうとするなら、すこしゴージャス感欲しいなぁ・・・ということで羽なんかつけちゃいました。これも調子こいて・・・。すみませんお調子者で。
お話した時成瀬先生がアクセサリーにこだわってらしたので、「じゃあイヤリング、＃１０で壊しちゃうので、新しいのを支給しましょう！」とＡＲの現場であーじゃないこーじゃないとアフレコ台本の裏に成瀬先生と落書きしたりしてました。ちょっと楽しかった。そんなこんながあってあそこに落ち着いた訳ですが、ペアルックに関しては全面的に私に責任があります。ごめんなさい（ぺこり）。どうしても災妃貴子と一緒に並ぶ事が多いのでなんかフィット感が欲しくてパーツを符合させてしまったんです。でもなにより大変だったのは色の問題。災妃ともからむし颯ともからむしで・・・。
黒ずくめというのは最初（シナリオ段階）から想定されていたものですが、アニメの色数というか、認識できる色の数って思ったよりすくないんです。紫によせると災妃に近くなってしまうし、青によせると颯に近くなる。結構なテイクを色彩の川上さんには重ねていただいて、ほんと御苦労をおかけしました。

つーことで、成瀬先生のおっしゃるところの「ぶっとぶハードなコスチューム」は、わたしのへぼいラフしかありません。従って発表されることはまずないでしょう。