佐山監督日記

『日記．35』
2001/08/24

今回は、佐藤さんの日記を読んで思い出したことから一つ。
佐藤さんもかつて妹さんが買っていた少女漫画を読みあさってらしたとのこと。そこで思い出したこと。
昔の少女フレンドなどは、今と表紙の構成もかなり違っていて、当時のアイドルなどが、まるで「明星」のようにでかでかとレイアウトされていたりしました。私が読んでいた頃のブームは「西城秀樹」だったと思います。
読者懸賞なども今とはちょっと雰囲気が違っていて、流行りのファンシーグッズとかではなく、芸能人のサイン入りの一品とかでした。その中で私が応募したもの・・・「西田敏行のサイン入り天火」。（爆）
天火ってあんた・・・。（天火とはオーブンのことです。まぁ、今で言うところのオーブントースターです）しかも西田敏行さんですか・・・そこにはヒデキもゴローも名前を列ねているのに。当時の私は何を考えていたのでしょう。いや、今でも変人には変わりはないのですが。
その思い出からどんどん自分の変さ加減がよみがえってきました。はじめて自分でお金だして買ったコミックスが「がきデカ」と「カムイ伝」だったとか（その共通性はいったいどこに？）、レコードなんかは「帰ってきた酔っぱらい」であったとか、ましてやいまもなおそれをフルコーラス歌えるとか（笑）。＞わからない人はお母さんに歌ってもらおう！きっと一度はきいたことがあるはず（あるか？）。
でも一番変なのはやっぱり漫画やアニメで好きになるキャラクターや、その理由ですね。
以前、パイオニアの井出さんとそんな話をしている時にたまたま発覚した私の変人ぶりなのですが、その時のテーマが、かつて知らぬ少女はいない程大ブレイクした、いがらしゆみこさんの「キャンディ・キャンディ」。その中で、大抵の女の子が好きになるのが、「テリー」というちょっと不良っぽくて、影のあるややロン毛の男の子。そういう男の子の人気の傾向は、多分今の少女漫画でも著しくは変わっていないと思います。井出さんも、「それはわかる」とおっしゃっていました。
しかし、私の好きなキャラは彼ではなかった。私は、キャンディが養女にもらわれる先のいじわる兄妹の兄、「ニール」が大好きだったのです。　
ニールは初め、孤児で身分違いのキャンディが同じ屋敷の中で生活しているのがうとましくて、妹のイライザとともに彼女にひたすら意地悪をします。ところが、ニールがちょっとした事故で負傷した時にキャンディがとっさにハンカチで手当てをしてくれるという思わぬ優しさに触れ、彼女を好きになってしまうのです。でもそこからが彼の本領発揮。好きになったからと、キャンディを断崖に立つ別荘に監禁してしまうのです（笑）。僕を好きにならなきゃここから出さないぞって・・・。何が好きってこのめちゃくちゃなところが好き（笑）。いや、やってることはめちゃくちゃで犯罪なんですけど、お金持ちのボンボンらしくモノの道理がわかってないところとか、不器用すぎちゃって行動が大胆にも程があったりとか・・・すべてが彼のあまりにも純粋で一生懸命なところを醸し出していて、「ああ、かわいい」と思ってしまったのです。
その理由を話したらわかってもらうどころか「佐山さん変」ともっと軽蔑される始末・・・。やっぱ変なのかと、その時はじめて気付きました。
だから私の描くキャラクターは少女漫画風から外れて、ちょっと変なのかもしれません。それは初期の頃の日記にもたしか書いたと思いますが・・・。
あ、そういえば以前ＢＢＳで話題にのぼっていた「ベルサイユのばら」で、私が好きだったキャラは「ジェローデル」。かなり脇のキャラで、ジャルジェ将軍がオスカルの結婚相手にと選んだオスカルの部下の、ワカメのような頭をした青年（笑）です。

やっぱどこか変ですか？

『日記．34』
2001/08/19

最近、お花屋さんの店先などをのぞいていて気がついたことがあります。お店にはいろんな花があるというのに、なぜか黄色やオレンジ色の花だけ目で追っているということです。花の種類に限らず、色だけを追っているのです。そういえばプリーティアの最後のアフレコの時成瀬先生に頂戴したお花がオレンジにカラーコーディネートされていて、それが異常な程嬉しかったというのも記憶にあります。
そこで冷静に考えてみると、小物などでもふと足をとめて見入るのは、やはり黄色やオレンジのものだったりします。
（牛模様は別・笑）
みなさんは色の持っているパワーについて考えてみたことがありますでしょうか？何か風水みたいになってきましたが、追求すると結構面白いかもしれないです。
というのも、私は以前（とくに独身時）黄色やオレンジなどの暖色系のものにはまったく興味を示さなかったのです。着ている服などもモノクロのシックなイメージのものが多く、一人暮らしの時の家具類も大抵黒が基調の質感も硬質なものばかりだったと思います。
それが突然・・・というか自分でもいつからなのかわからないくらいじわじわと黄色やオレンジの色に傾いていって、今の住まいのリビングなどはソファからカーテンまでオレンジを基調に構成されています。
でも、持ち物すべてをオレンジにコーディネートしているわけではないのです。仕事場の机の上、仕事に使う小物類などはいつのまにか青系にコーディネートされていて・・・別に意識しているわけではないのに不思議ですよね。
少し前に何かの番組でカラーアドバイザーなる人が言っていたのですが、色という物にはそれぞれ力があって色を見ることによって脳に刺激が与えられ、ある特定の部分を活性化してくれるそうです。
その中で、青という色は集中力を高めてくれる効果があり、なる程だから仕事場に集まっているんだなぁ、と感心してしまいました。そしてオレンジは人によっては気分を高揚させ人によっては神経を弛緩させる・・・私はきっと後者です。結局何が言いたいのかといいますと、色の好みが変わるというのは、単純に流行りとかだけの問題じゃなくて、（流行りそのものにももしかしたら意味があるのかもしれない）その時その時で自分が欲しているパワーが変わっているのではないか、ということです。独りの時には眠るだけの状態だった自宅に、そんなに安息を求めていなかったけど、結婚してからは家に戻った時くらいはだらりとしたい・・・と思うようになったのかな？あるいは２０代の時は自分のパワーでまかなえたものが、年をとっていろんな力に頼らねばならなくなったのか・・・？（笑）と、たかが色のことなれど考えてみてブルーな気持ちになってみたり・・・（だったら考えるなよ）。
流行りも実は、その時に社会の求めている力が反映されてるのかもしれないですよね。
ちょっと追求したくなりませんか？あ？面白くない？
それは失敬。（笑）また長々と無駄話ですみません

『日記．33』
2001/08/15

変わらずレスです。
さて、予告通り綾水さんの質問から。

＞プリートするとしたらどのナイトがいいですか？

豪。前に「恋人にするなら」みたいな質問でも同じような答えでしたが。でも今回の場合、単にキャラが好きだからという訳ではなくて、一番の理由は必殺武器。あの炎のアクスが使いた～～～～～～い！あんなの持たされたらきっと細に「無茶しないで」なんてセクシーボイスで制止されても「うぉりゃ～～！！」「どりゃ～～～！！」なんて突っ込んでいきそう（笑）根っからの暴れんぼうです（業界内では若干メジャーな話）。

＞一番印象に残っているシーンはどこですか？

これは他の質問で随分お答えしたので、そちらを参照して下さい（手抜きじゃないです・笑）。

＞ＤＶＤになるので、「ここは見どころだ！！」と力を込めて推薦するなら、どの回（またはどのシーン）ですか？

熱意あるスタッフの方々が丹精込めてつくってくださった力作揃いですので、話数は選べません。（＿＿；申し訳ない）
全体を通して申し上げますと、パイオニアさんの御厚意で、いろんなおまけをつけて頂きました。映像特典などもあったりします。サービス満点です！（笑）果たして、放送時と変化したシーンはあるのか！？・・・それは見た人にしかわからな～～い。どうぞじっくり観察して下さい（笑）。
おまけ関係の詳細は、いずれ宣伝さんから告知があるとおもいますのでそちらで御確認下さいね。

さて、ここでさりげなく余川ゆきさんの質問にレス。

＞色指定でTって書いてあるのって、何の事なんでしょうか？

Ｔとは色指定の用語で「トレス」の略です。ちなみにＰは「ペイント」の略。
トレスとは、まぁマンガでいうところの主線（墨線）のことをさします。アニメでは墨線に当たる部分・・・黒い（プリーティアでは茶色ですが）線のところを「実線」、それ以外の色の線のことを「色トレス」と称します。従って、色指定表の中でＴと表記されているものは色トレスのことをさし、実線以外の色で線を描くということです。
ただ、普通の影などをつける時も当然塗りわけ線は必要なので「色トレス」されるわけですが、塗り色とトレス線が同じものに関しては色指定表にはほとんど表記されません。表記されていないイコール塗り色と同色のトレスであると解釈されるのです。指定表にあえて表記されているものは大体輪郭線の色と塗り色が違うものが多いですね。
例をあげればバラの花びらなどは黒い線で縁取りするよりも花の色の線で縁取った方がより柔らかく繊細できれいな感じがしますよね。でも塗り色とまったく同じ色で輪郭を描いても、今度はバラの細部が見えなくなってしまう。そこで、バラの花の色より少し濃いめの、同系色でトレスするわけです。
逆に輪郭をハッキリさせたくない場合はあえて塗り色と同色にして、 ○○（色番号）ＴＰと指定することもあります。
こんな説明で大丈夫ですか？すみません日本語リトルで・・・（爆）。

と、いった感じでTHE レスシリーズは今回で完結です。溢れた方はいらっしゃいませんでしょうか？
次回からはまた下らない日常話や、思い出した製作中の出来事・・・レスシリーズの中で、いつか書きますと予告をしたものなどを織りまぜてぽつぽつと書いていきたいと思っています。
では、また日記をお訪ねください。

『日記．32』
2001/08/10

さて、予告通りかんなさんの質問ですね。

＞プリーティア製作中にあったおもしろいハプニングやエピソードがあるのなら、ぜひ教えてください。

まぁ、いろいろありますが声優さんもからんだのを一つ御紹介しましょう。これ話しちゃっていいのか・・・吉田さんに恨まれたりするんじゃ・・・（笑）。
我々現場スタッフはよく役者さんも含めてアフレコ終了後に食事会のようなことをします。そこでのことなのですが、店に入って一時間もしたころでしょうか、突然背後の役者さんのテーブルが騒がしくなりまして、何をやってるのかと思いきや、「スリーポーズ選手権」なることをやっていたのです。何かと言いますと、誰かが持っていたデジカメで、女の子がセクシースリーポーズを決めて、誰が一番かわいいか・・・というやつです（オイオイ＾＾；）。これが熾烈な戦いになってまして・・・大騒ぎでしたね。なかなかセクシーでしたよ、みなさん。私はさすがに仲間にいれてもらえませんでしたが。（入れてもらいたかったのかよ・笑）
ああ、あとイベントで公開したこのての質問の役者さんの解答の中に、「アフレコ台本のト書き（台詞以外の行動やら表情やらを書き出した項目のことです）が、妙に面白かったりした」というのがありました。確かに中には非常に変なのがあります。これは余暇に面白気なのを抜き出していずれ公開しますね。でも、コンテのト書きの方がもっと変。アフレコ台本は現場だけでなく役者さんも見るということでやっぱり恥じらいがあるので、印刷に回す前に修正しちゃうからね（笑）。

＞プリーティアで一番印象に残っているシーンはどこですか？アニメ版とコミックス版、それぞれでおねがいします。

これは前回の質問とかぶるところがありますね。前回の日記はかなり波紋もあったようで・・・（笑）。ただこだわっているシーンイコール「ベスト１だ、これを見やがれ！！」と自信満々に押し出してるシーンというわけでもなくて、そのカットを決めるのに結構いろいろ知恵を絞り出したとか、キャラクター性をだすためにあえてつくり出したカットとか、純粋に面白がってやってみたカットとか・・・。「こだわり」にもそれぞれいろんな意味があって、それぞれ別の意味で印象に残っているカットということです。だから見てる方々と多少ずれたところにポイントがあるのは至極当然なわけで・・・ちょっと誤解を招いちゃったかな？
まぁ、キャラそれぞれのこだわりどころは前回やっちゃったので、別の切り口から。アニメの一番印象に残ったシーン・・・これ、シーンというより作業の過程の話ですね。最終回のことなんですけど実は最後の方はなかなかすっぱりと決まらなくて、いろいろ現場で試したりもしたんですよ。コンテが終わった後も話し合ったり。
最後の方に細のナレーションがありますよね、あれ、わりとぎりぎりの段階になってシリーズ構成の金巻さんにお願いしたんです。結果としてお願いしてほんとによかったんですが、そのナレーションをカットにあてはめて尺を出す作業をしている時に気持ちが昂っちゃって、（感情入り過ぎちゃって）声がつまっちゃって、まともに尺がだせなくて・・・何度も何度もストップウォッチを押していました。その時の自分の精神状態が一番印象に残っています。
マンガの方はですね、お気に入りのシーンがありまして・・・豪がナイトをやめるって言った時に泣きながら万年に説教をするシーンです。マンガ版の豪はホントに実直というか、素直で暖かいですよね。アニメの方は若干キャラの役割の都合上直情的に描かれているので組み込めなかったシーンなのですが、ホント大好きです。他にもいっぱいあるけど、とりあえず今はここまで。

＞もし、自分をプリーティアのキャラに例えたら誰になりますか？

う～～～～～ん、繭根？別にお金持ちではないし、あそこまで自己アピールできないけど、行動パターンがめちゃくちゃ三枚目なとことか似てるかな・・・？あといやがらせに体はっちゃうとことか？（笑）。
昔学生時代にいやがらせブーム（笑いのとれる範囲のね、いじめじゃなくて）があって、いつも「今度はどんないやがらせしよう」とか毎日考えてたこともありました。＞バカ。
あるとき友人がカップヌードル（登録商標ですがあえて。まさにそれでしたので）を食べようとしていたところ、「あ、一口頂戴！」といって、カップ全部一口ですすって食べたんですが、そのあと口の中当然火傷で、三日くらい何も食べられませんでした。その友人には、筆箱の中身を全部抜き取られ、代わりにセメダインで作った巻き巻きうんちをびっしり詰め込まれるという仕返しをされました・・・。＞激バカ。あと役に立たないプレゼントをあげっこするのは仕事するようになってから。これもいやがらせですね（笑）。
私はビブラスラップ（水戸黄門のオープニングにカーーンってなる楽器）あげたりとか、色彩設計の川上さんにはわたあめマシンあげたりとかしました。邪魔だッツーの。
自分は腹話術の人形もらったりでやっぱり困ったりしてね。もうホントバカ。
と、こんなところで、かなり長くなってしまいました。今回バカ話ばっかでごめんなさい。次は綾水さんの質問です。お楽しみに。

『日記．31』
2001/08/09

さて、前回の日記の続きから。
キャラのこだわりポジションですね。初ちゃんですが、実は凄く気に入ってたエピソードがプロット段階であったのですが、これが尺の都合でいれられなくなってしまって・・・しくしく。ホントにいい話でしたよ。
丸まる一話分大活躍で、初ちゃんの素直なところとかやさしいところとかがすごくでてて・・・でも、まだ公表する機会がなくなったわけではないのでここで公開するのはひかえます。どうぞ皆さんお楽しみに！（生殺しかよオイ＼＾＾；）
新ちゃんはですね、地味なんですけど一話の豪に頭なでられた時手を握りかえすとこ。子供ながらにみんなに心配かけまいとするその態度に我ながら「くぅ～～～～！！」となります。でも自分の子供にこんなことされたら切なくなっちゃうかも・・・。そんな不安にさせちゃうなんて・・・ああ、私鬼ですね（反省_ _;）
そして姫乃は・・・主役だけにいろいろとありますがとりあえず一つ。彼女の仕種の中で微妙な癖をつけたところがあります。みなさんちょっと探してみて下さい（笑）。
夏江さん、薫さんは、ラストの方の行動すべてですね。完璧な人間なんてどこにもいない・・・でも、それをそれで終わらせるか少しでもなりたい自分に近付けるように努力するか・・・それで人間の価値って変わってくると思います。彼等の努力する姿はある意味私の理想でもあったと思います。
あと繭根は最終回の大泣きシーンでしょうか。これはめずらしく早い段階から描き方が決まっていたような・・・。芝居づけではなく、心情変化としてね。
繭根には繭根らしく、最終回には姫乃を認めてもらわないと・・・という結果、あの大泣きになりました。
田中と弥生はもう全てとしか言い様ありませんな。十分遊ばせて頂きました。と、こんな感じでしょうか。枠にもあまり余裕がないので結構箇条書きみたいなとばした文体になってしまいましたが、細かなことはいずれまた別の機会にでもぽつぽつと書いていきたいと思います。

よし、もういっちょいったるか。小日向さんの質問。
>監督、吉田さん、鳥海さん、櫻井さんに質問ですもしプリ-ティアキャラの中から恋人を選ぶとしたら誰ですか？出来れば理由も教えてください。

私は、そうですね・・・豪かな。彼があまりにも自然体（裏表ないし、駆け引きとか苦手そうだし）だから、自分もそういられるような気がする。それって結構重要かも。
役者さんのこのてのコメントは、以前結構雑誌の取材とかでとりあげられていたと思うので、古本屋さんとかにお立ち寄りの際はバックナンバーなどを探してみて下さいね。
・・・とまたえらい長くなりましたな。そろそろ質問もラストスパートです。
次回はかんなさんの質問です。またどうぞ日記をお訪ね下さい。

『日記．30』
2001/08/03

今日はれいさんの質問から。
と、いいましても声優さんに対しての質問でしたので、殆どお答えできなかったり・・・すみません。
普段の会話の中でちらっと耳にしたこととかなら少しはお教えできるのですが。

＞吉田さんに質問です。
プリーティアが、終わったばかりなのですが、今後、どんな役を演じてみたいですか？また、もし吉田さんが姫乃のような境遇（いきなり大金持ち）になったら（魔妖虫や災妃はいないけど、颯たちはいる）どうしますか？

イベントでも公開できなかった質問ですので、詳しくはお答えできませんが、これは今後演じたいというよりは今まさに演じていらっしゃることなんですけど、お芝居の（舞台・ミュージカル）お稽古中で、それが現代版シンデレラなんですよ。（白雪姫の次はシンデレラ・・・奇遇）でも、シンデレラではなくていじわるな役だとか・・・。それはそれで、新鮮で面白いとおっしゃっていましたよ。８月２３日から２６日まで上演していますので、どうぞみなさん行ってみて下さい。詳しい情報は劇団フジの公式ホームページにお問い合わせ下さいね。

＞鳥海さんに質問です。
最初に自分の演じるキャラクター（颯）を見たときは、どんな印象でしたか？

これもお答えできない・・・うう、ごめんなさい～～。

＞櫻井さんに質問です。
櫻井さんが演じるキャラクターは割と熱血系が多いように思われ細は、それとは正反対の位置にあると思うのですが、演じるとき１番難しいところはどんなところでしたか？

これは似たような質問がイベントの時公開されましたが、やはり桜井さんも、今までとは違うキャラの方向性に最初は戸惑われたようです。すごく難しいとおっしゃっていました。（すべてにおいて）きっと一番難しかったのはワーズゲートじゃないですかね。でも、難しいけどやってよかったとおっしゃっていましたよ。これから細タイプの役がグンと増えるかもしれませんね。

次はまろんさんの質問に移ります。

＞各キャラに対して、思い入れのあるシーンはどこですか？

もしかしたら役者さんにそれぞれ聞きたかったのかな？私個人が答えてもしょうがないかもしれないけどせっかくなので。
とりあえずここではアニメ制作上での気にした部分を簡単に。
颯は、姫乃に対して心を開いていく過程なんですが、＃３の最後の人知れず屋根の上で笑っているところとか、木の影で口だけ微笑んでるとか、屋上で笑ってるとか・・・こうして書くと変態みたいですが、こうしたシーンが多いのは、彼の性格付けの中でもシャイなところを表す上で特に気にした結果なんです。表立っては笑わない・・・素直じゃないけどでもそんなとこが凄く愛しい（笑）。
細はずばり「眼鏡のつるを噛む」（笑）。短い芝居で、彼の心情、内面を表現できるインパクトのある仕種はないだろうか・・・と考えた結果の表現です。ちょっとどっきりするシーンにしたかったんですけど・・・どうですかね？
蛍はもちろん「お守り」です。あの一連シーンはそれぞれのナイトの思い遣りの形を表す部分だったんですけど、私的解釈ではあれが蛍の思い遣り（笑）。シナリオでは結構いつも通りのさらりとした会話で終わっていたんですが、「今だ！蛍！！お前の優しさをみせる時だぞ！！」と、見せてみました。私こーゆー子大好きなんですけど・・・ダメ？
豪は最終回前話の万年との会話ですね。万年も同じシーンです。彼らの間の、言葉ではいいつくせない信頼関係を表現したくて・・・シナリオの読み合わせの時からこのイメージがあって、コンテの時にやってみました。歳を超えた男の友情、感じ取ってもらえればうれしいなぁ。

・・・っと、物凄く長くなってしまいました。続きは次回に繰り越しさせて頂きます。
次回は初ちゃんから新ちゃん、淡雪家の人々まで。それと小日向さんの質問までいけるかな？
どうぞまた日記をお訪ね下さい。では。

『日記．29』
2001/08/01

THE　レスです。
前回の劇場版プリーズさんからの質問の続きですね。

◯ご自分のキャラをどんな性格ととらえて、その役作りの為にどんな工夫をなさいましたか？（ベタな質問だ・・・）

これ、聞けませんでした～～。ゴメンナサイ。

◯『プリーティア』の役が、日常生活にも割り込んでくるということはありましたか？

皆無！とのこと。このコメントに関しては御来場いただいたお客さまのレポートにもいっぱい書いてあると思いますが、桜井さんはとくに「俺、細みたいなこと絶対できねーもん」と声を大にしておっしゃっていました。できたらいいけどね～～とも。
でも鳥海さんに、「自分は（鳥海さん）結構颯なんじゃないの？なんか高いとこで、風になびいてたりとかさ～～」とか突っ込んでみたり。「そんなわけないじゃん。俺高いとこ苦手だし」とかのやりとり。どうやら高所恐怖症らしいです。それに対し吉田さん「弱虫～～～！」の一言。でも御自分も絶叫系苦手らしいです。
吉田さんに関しては、本人の意見よりもお二人の方が、「もろ、姫乃だよね」「え？そう？（嬉しそう）」
私もそう思います。オーディションの時からそう思いました。

◯オンエアはご自分でもご覧になりましたか？ご自分の演技を聞くのはお好きですか？

こちらは、イベントの時には聞けませんでしたが、普段の会話から想定すると、WOWWOW見れない方結構多かったみたいです。特に放送当日は、まさにアフレコ真っ最中なので、タイムリーには我々は見れなかったですね。
吉田さんは、ダビング（アフレコの次の週に行われます）に毎回見学に来ていらして、とても研究熱心でいらっしゃいました。

◯実際の配役以外にやってみたかった役はありますか？

これはイベントの時に公開させて頂きました。桜井さん、鳥海さんともに薫とか、最後かっこよくていいな～～とおっしゃっていましたが。豪も人気。蛍なんかは絶対できない！あれは成瀬さんそのものだ！とおっしゃっていました。（鳥海さんが真似とかしたけどね・笑）
吉田さんは意外にも繭根。真綿と名前間違えちゃったりもしましたが、シャワーシーンとかやってみたかったらしいです。
真綿と言えばみなさん御存じの通り、吉田さんは真綿でオーディションを受けてらっしゃいました。かなり、芯のしっかりした真綿ちゃんでした。

◯アドリブはどのくらいはいってるのですか？はいっているなら一番のアドリブ名人はどなた？

現場の意見としては、プリーティアは全体的な台詞が多かったせいか、比較的アドが少なかったかも。中でも多かったのは田中と繭根でしょうか。一番は言わずと知れた子安さんです（笑）。

さて、ずらずらととりとめなく書いてしまいました。段々と衰えた脳みそが記憶を維持できなくて薄くなってしまっています。すみません。

次回はれいさんの質問からスタートします。また日記をお訪ね下さい。