佐藤監督日記

『日記．15』
2001/04/27

佐山さんからのプリートをうけて、遊びの話題。
チェーンリングですか。＞佐山さん。
そういえば、お手玉は学校でも結構やったなあ。われわれの言う“チューブ”とは、輪ゴムをチェーン状に沢山つなげて作ります。豊橋も“チューブ”なんですね。語源は謎‥‥ 。
子供のころは、まわりには平屋の家が多かったんですね。それで、ゴムボールを屋根(他人の家のね)の上に投げて、落ちてくるのをオニが受け取る間に逃げて‥‥っていう遊びをよくやったんですが、ルールも名前も忘れてしまいました(汗)。

よく言われる事ですが、昔とちがって最近は外で遊ぶ子供の姿を見なくなりました。遊んじゃいけないところが多いし、怖い人もいるしで仕方ないんでしょうが、子供が自由に遊べない社会になりつつあるんでしょうかね。
ウチの子供なんかもやっぱりインドアが多いみたいです。６才の子はゲームですかね。９才のほうは友達同士で交換日記とかやってるみたいです。あと、あれですね“シール交換”。これは遊びと言うより、コミュニケーションなのかな。

『日記．14』
2001/04/25

ややっ。なんと成瀬さんもWEB日記開始ですな。ワタシ的には「オーンナの中にぃオーコトがひとり」状態。
子供の頃、近所に住んでいるのが女の子ばっかりだったせいか、一緒に遊ぶのも女の子が多かったんですよね。だもんで、小学校の頃はクラスの男子からそんなふうに、よくからかわれたもんです。ゴム飛びなんかは毎日のようにやってました、つーか結構得意。
そう言えば、ゴム飛びの事を「チューブ」と言うのは、うちの地元だけだという噂は本当なんでしょうか。ちなみにうちの地元とは名古屋ですが。

『日記．13』
2001/04/23

というわけで、ＮＨＫＢＳ２の「金曜アニメ館」の収録にいってきました。そんなに広くないスタジオで、客席とステージも近くて、なんだかアットホームな雰囲気。と思ったら、けっこう常連の方が多いんだそうで。とってもいい感じの収録でした。
実際に子供達とアニメを作ってみるというコーナーがあるのですが、ぶっつけ本番なので、うまくいくかどうかもうヒヤヒヤ。
これはしかし、やっているほうは良いんですが、ただ見ているほうは退屈だろうなあ‥‥とか心配したり(笑)。
なんにしても、これも予想以上に大成功でひとまずはホッ。

『日記．12』
2001/04/19

『アニメＴＶ』用のテレビ撮影をしました。いつもながらカメラの前だと緊張して、何をしゃべっているのやら‥‥。気がつくと撮影は終わっていて‥‥。
なんだか、妖しげな事を口走ったような気もしますが、そういうところはカットしてくれるでしょう、きっと‥‥多分‥‥。
まあ、とりあえず去年の暮れからのダイエットのおかげで、最重量時より１０キロ減ってる状態だし、多少は人様に見せられる姿になっていると思われますんでヨシとしよう。
今後『金曜アニメ館』の撮影もあるし、あ～ダイエットしておいてよかった(ほっ)。

『日記．11』
2001/04/17

漢字がだしにくいと評判の“颯”くんですが、当初のワタシの企画書では“風”くんになっているんですね～。「フウ」と読ませているんですが、今思うと思いっきり気が抜ける名前ですね(笑)。なんかカッコ良くないし‥‥。
主役のキャラの名前として、風(フウ)という名前はちょっとね‥‥という事で、“颯”と書いてハヤテと読ますようにしたいというのは、成瀬さんのアイディアです。ナイス！
しかし、ワープロで出にく～い程になじみのない漢字なので、オーディションの時に「カエデ」と読む人多数！(笑)。
そういえば“初”を「ハツ」と読んだ人も沢山いたな‥‥(汗)。

『日記．10』
2001/04/15

成瀬さんとの初めての打ち合わせで、唐突に誕生した田中。
執事というかお付きの運転手というか、なんかそんなキャラが欲しいですね～みたいな話から、突然生まれたような‥‥、すでにやや記憶が曖昧なんですが。
しかし、マンガに登場する田中はただそれだけではすまない、ドラマチックなキャラクターになっていました。とりわけ単行本の第１巻の巻末付録の田中のマンガには、ワタシ的にも非常に感銘をうけましたね(笑)。ある意味では姫乃よりも不幸なキャラクターですね。さて今週オンエアの第３話には、全国２０人(ワタシを含む)の田中ファンが待ち望んだ「田中の過去」が、ちょっとだけ語られています。お楽しみに。

『日記．9』
2001/04/14

マンガ版『プリーティア』の企画を始めたころのメールを読むと、初めて成瀬さんにお会いしたのが、１９９９年の４月１４日だったんですね。今日でまるまる２年です。
その頃の企画書には『新白雪姫物語』とだけ書いてあって、まだ“プリーティア”という名称もできていませんでした。
成瀬さんと初めてお会いして、作品についての話をアレコレしているうちに、目指しているものが同じだと感じて安心した記憶があります。
ワタシの場合、一度安心するともうあとはお任せしっ放しになってしまうという、いいんだか悪いんだかわからないクセがありまして(笑)、『プリーティア』の場合、打ち合わせの翌日にはすでに第一読者の気分でした。その後、現在にいたるまでネームのあがりをわくわくして待つという夢のような日々を送らせていただいております。

『日記．8』
2001/04/12

コミックスが重版がかかりました～(ドンドンパフパフ～)。
これも応援してくださっているみなさんのおかげです。みなさんがここのＢＢＳで、「どこにも売ってねえぇぇぇぇ」「買えねえええぇぇぇ」と訴えてくださったからだと思います。ありがとうございます。
さてさて、オンエアも無事に２話を終了。やはり細の毒(?)にあたった方多数のようですね。

『日記．7』
2001/04/09

メールの履歴を見てみたら、初めて『プリーティア』の企画書を角川書店の編集部に送ったのが１９９９年の４月６日でした。
あれからもう２年になるんですよね。
すっかり忘れていましたが、その企画書では姫乃は変身していないんです！ “白雪姫”はナイト達(という呼び方もしていないんですが)の力を引き出すような存在として考えてるんですね～。
そういえば企画書を書いている時は「もう、いいかげん変身少女モノの時代じゃないだろう」と思っていたんです。でも、成瀬さんから上がってきたコスチュームがあまりに可愛かったんで、あっさり方向転換して「変身モノでいこう」と考え直したのでした(笑)。そうそう、そうでした。
我ながら意志が弱い‥‥いや、考え方が柔軟だと言うことにしておいて下さい。

『日記．6』
2001/04/08

今日は『プリーティア』の録音スタッフの方の結婚披露パーティー。いや～実に盛大でした～。
料理もおいしかったし、三石琴乃さんとかアミノ監督とか櫻井監督とかご無沙汰していたいろんな人にも会えて楽しかったんですが、なんといっても出し物が豪華で。
生い立ちビデオ上映は、おっはー・山寺さんや、薫パパ・上田さん達による生アフレコだしね～。
美影・堀江さん、繭根・雪乃さん他『ラブひな』の声優さん達による歌と踊りも楽しかったし、矢尾さんのギター＆高乃麗さんの歌はシビレるほどかっこいいし。
そして、なんと言っても圧巻だったのは高円寺の葵会の方々の生阿波踊り。これはもう凄いのヒトコト！太鼓のリズムってこんなに血沸き肉踊るものだったんですね～。
とにかく、もうすばらしい披露パーティーでした。
お二人ともお幸せに‥‥っつーか、今週のアフレコもよろしく。

『日記．５』
2001/04/07

吉田小百合さんの事とか。
吉田さんは、実は真綿の役でオーディションを受けに来られたんです。真綿はちょっと影のある少女というイメージなので、オーディションの時は吉田さんもそんな感じで演じてくれました。まあそれはそれでもグーなんですが、なんと言いましょうか吉田さんの場合、芝居というか声というか、どこかしらに“根性みたいなもの”が見え隠れするんですよね‥‥。真綿に根性キャラはどうよ？(笑)と。
オーディションの時、吉田さんの演じる姫乃も聞きたいとお願いしたのはワタシですが、実を言うと「もしかしてこの人が姫乃かも‥‥？」と思ったのは全然声を聞く前でした。
オーディションのスタジオに入ってきて、イスに座って台本をにらみつけてる表情を見たときなんですよね。なんか、姫乃臭いぞと(笑)。芝居を聞いてみると案の定で、「あ、やっぱりそうかも、雑草のような根性が感じられるぞ、真綿じゃないよ～」と思いました。
このときにはもう、他の人達も「姫乃だったかも‥‥」と思っていたようです。で、やってみたら結構ハマってたという。
オーディションでこういう事は結構あります。『どれみ』というアニメでも、主役の「どれみ」役の千葉さんは主役の妹の「ぽっぷ」という役でオーディションにこられましたしね。

『日記．４』
2001/04/05

無事１話のオンエアも終了してホッと一息です。公式ＢＢＳの方も、ご祝儀評もあるでしょうが、それを差し引いても概ね好評のようでさらにひと安心です。

さて。昨日オンエア中に録音していたアフレコは６話でした。声優さんもすでにキャラをしっかり掴んでくれたようで、サクサクと録音も進みます。これからアフレコは後半戦ですが、このあたりから“優しい颯”とか“叫ぶ細”とか“マジな豪”とか“うろたえる蛍”とか、それぞれのキャラクターの意外な芝居が増えてきますんで、アフレコも楽しみです。

『日記．３』
2001/04/01

今日は成瀬さんと豪役の森久保さんと一緒に、渋谷のアニメイトさんで原作本『プリーティア』３巻のサイン会。雪が降った昨日に比べて結構暖かい日になったとはいうものの、日陰はやっぱり寒く‥‥そんな中並んでくださった皆さん、ありがとうございました。３巡して下さった(笑)方々も、おつかれさまでした。
さすが森久保さんのファンの方々は若い女性の方が多いですね～、緊張しました。

『日記．２』
2001/03/31

今日はＷＯＷＯＷの春のアニメ新番のイベントに行って来ました。ワタシは去年も出演したので、なんと２年連続で出演する事になります（奇遇なことに前回も櫻井さんと一緒でしたねぇ）。こうなったら来年も出演できるように今から企画を立てなくては。

今日の海部さんの話によれば、ＷＯＷＯＷがアニメを初めて３年と言う事でしたが、ワタシはすでにＷＯＷＯＷアニメは４本目なんですけどね。イベントでも言いましたが、ＷＯＷＯＷは、地上波やＯＶＡ劇場を含めて、現在の日本では殆ど唯一の冒険できるメディアなんで、さらにさらにガンバって欲しいです。
上映は、プロジェクターのトラブルで画面が白く飛んでしまっていたという話を聞いてちょっと心配。

『日記．１』
2001/03/30

男の子向けよりも女の子向けの作品が多い佐藤です。しかしいつも作っているのは“よいこのアニメ(笑)”なので、今回のようなちょっと年齢の高めな女の子向けというのは、実は初めてなんです。尤もマンガ『プリーティア』は、子供達にも広がるようなマンガをつくりましょうよと言うことで企画したものなので、「新白雪姫伝説」なんていう、“よいこ”にも分かりやすい肩タイトルがついているのはそのせいなんですが。それをもっと大きい女の子ばかりでなく、大きい男の子にも面白いものにしようと試みたのが今回のアニメ『プリーティア』です。

さてさて、トシゴロの女の子が主人公の作品というのは難しいものです。日常生活でもそうであるように、女の子の感覚というのは男には絶対に判らない“永遠の謎”な部分があるわけで‥‥、「○○なんて許せない～っ」とか「○○かわい～」とか(汗)言われても、トシゴロも過ぎたとオヤジのワタシとしては「何？何をしゃべってるんですか？あなたたち？？」状態な日々‥‥。
そんなワタシですが、今回はお客さんもトシゴロの女の子なわけですから、そこはオトメゴゴロのエキスパートであるASUKA編集部さんのサジェストや佐山監督はじめとする女性スタッフのせきららであからさまな声を聞きながらディスカッションし、ようやくオンエアにこぎ着けました(笑)。

さて。第１話のオンエアはまもなくです。毎度の事ながらドキドキするものです。