佐山監督日記

『日記．39』
2002/04/11

いや、本当にお久しぶりです。怠慢でごめんなさい。

最近友人やら兄妹やらの子育ての話を聞いてふと思ったことがあります。テレビでもそんな話題があったので、日記に向かいました。最近の若いお母さんたちは、子供の情操教育のためにと、わかりやすいところではディズニーなどの、昔話や有名なおとぎ話をモチーフにした「アニメビデオ」を見せる人が増えてきたとのこと。プリーティアもモチーフはおとぎ話なので、ぜひ情操教育に役立てて頂きたいものです。（＾▽＾）ところで、私が子供の頃なんかは、外国のおとぎ話より日本の昔話がアニメにされることのほうが多かったような気がします。でも最近はめっきり影が薄くなったというか、見かけなくなりましたね。昔話の話題になると私がいつも思い出すのは、「食わず女房」というお話。簡単に説明すると主人公の男がもらった嫁さんが気立てはいいし、美人だし、つつましやかで、決して人前で食事をせず、家人につくすいい女だったわけですが、あまりに食事をしないので、不審に思った男が夜中こっそり台所を覗くと、後頭部に大きな口のある嫁さんが、そこから大量の握り飯を食らっていたという何とも強烈なインパクトのお話です。あまりの強烈さにオチがすっかり抜け落ちた上に、「夜中にこっそり大量の握り飯をかっ食らうくらいならつつましくなくてよろしい！」などと見当違いなところに怒りを覚えてしまう始末。

こういう、インパクト重視で教訓がどこかに吹っ飛びがちなところが、日本の昔話が情操教育に向かない所以なんじゃないだろうか・・・と思うのはきっと私だけですね。