2013.1.11リリース

おさるのジョージ 誰でも簡単に作れるキャラ弁の作り方 大公開!!

「おさるのジョージ」DVD発売記念「おさるのジョージ」オピニオンリーダー・坂下千里子と料理研究家・小山美枝先生が「おさるのジョージ」キャラ弁作りに挑戦!

ー子どもたちが大好きなジョージのキャラ弁を、お二人にそれぞれ作って来ていただきました。

小山 キャラ弁は、まずキャラクターに似ていることが大事です。あまり細かいことは気にしなくてもいいんですが、目に特徴があるとか、そういうポイントはしっかりおさえておきます。

坂下 確かに、似ていなかったらイヤですよね(笑)。

小山 テレビやDVDを見ただけでは作れませんから、キャラクターのイラストを拡大・縮小コピーして、お弁当の大きさに合わせて型紙を作ります。アバウトではうまくいきませんね。

坂下 私は相当アバウトなので、これがけっこう大変でした。型紙の作り方は、あらかじめ先生に教えていただいていたのですが……。

小山 ジョージはクリッとした目と、額に特徴がありますから、そこさえおさえれば大丈夫。私は毛のモコモコした感じも出したかったので、薄手のさつま揚げを利用して全体の輪郭を作り、その上にチーズの顔を載せました。目鼻はのりを細く切って貼りつけますが、これがいちばん大変でしたね。薄いとよじれてしまうので、厚手ののりを使った方がいいと思います。坂下さんは、パンですね。

坂下 ジョージを何で作ろうかと考えたときに、娘はパンが好きだから、じゃあジョージの色に近いライ麦パンを使おう! と。そこまではよかったんですが、パンって、細かいところが切りにくいんです。ピッと立っている頭の毛とか。

小山 上手に切れていますよ。パンで色を出すには、トーストしてもいいですね。

ーお弁当作りで大事なことは、やはり栄養バランスでしょうか?

小山 栄養バランスはもちろん大事ですが、パッと見たときにワクワク感があることも、とても大事ですね。食欲旺盛なお子さんならいいんですが、食が細いお子さんだと、「わあ、おいしそう」「楽しい」というのが、2つ3つないと。蓋を開けたときに茶色っぽいものだけでは、食欲がなくなってしまいますから、まずは彩り重視で。赤青黄色の三原色を野菜で入れると、見た目もきれいで栄養バランスもよくなります。

坂下 私は困ったときのプチトマト頼みで、彩りがほしいときは必ず入れます。今回も入れてしまいました。

小山 トマトはいいですよ、ビタミンやミネラルがバランスよく含まれていますし。オクラの緑と、花ウインナーの真ん中に黄色いコーンも入っていますね。

坂下 オクラは娘の大好物なので、塩ゆでして味付けのりを巻いてみました。ウインナーは、こうすると華やかになっていいかな、と。

小山 のりを巻いたり、コーンを入れたりと、一工夫することで食品の種類も増えますね。1日30品目と言いますが、15品目ぐらい食べていれば、まずは安心です。また、お弁当は水分が出るとまずくなります。ですから、たとえば緑の野菜なら、水分の出やすいほうれん草などは避けて、アスパラやブロッコリーを使う。オクラも正解です。

坂下 よかった! 先生に、「お弁当は楽しさが大事で、デザートも一つの方法」と教えていただいたので、デザートも入れました。実は、パンを取ると、その下に隠れているんです。

小山 素晴らしい!

坂下 みかんにハチミツをかけただけなんですけれど。

小山 いんですよ、簡単なもので。甘いものは、気持ちを落ち着けて満足感を与えてくれますから、入れたいものの一つです。お子さんには「最後に食べてね」と言っておくといいと思います。私は缶入りのミックスビーンズに、やはりハチミツをかけて、ラップでキャンディ包みにしました。ミックスビーンズはサラダ用と思いがちですが、甘みを加えればデザートにもなるんですよ。

坂下 量的にはどうでしょうか?

小山 パンは軽いですよね。4、5歳のお子さんでも、全体で200グラム程度ないと、満腹感が得られません。大人ならば500グラムは必要です。そこでパンの場合は、おかずで重量やカロリーを増やして、満腹感を持たせる必要があります。揚げワンタンやポテトサラダを入れたのは、よかったと思います。

ー忙しい毎日のなかで、どうすればワクワク感のあるお弁当を無理なく作れるのでしょう?

小山 お弁当は毎日のことですから、「昨日も一昨日もこれが入っていた」では、いけないと思うんです。その日の朝に、やっつけ仕事で簡単に作れるものではないんですね。ですから、あらかじめ1週間分とか2週間分とか、お弁当のメニュー作りをしておくといいと思います。

坂下 うちの場合は保育園に給食がありますが、毎日のお母さんは本当にたいへんだと思います。ただ、子どもたちが外でご飯を食べるのがすごく好きなので、私もお弁当はよく作ります。確かに、毎回同じものだと飽きられてしまいますね。

小山 手間を省くには、たとえば夕食に餃子を作ったら、ついでにその餡をワンタンの皮で包んで冷凍しておく。お茶碗を洗いながら鮭を焼いて、ほぐして瓶に入れておく。こういった“ついで・ながら”をするといいですよ。

坂下 私は、お休みのときにトマトソースを大量に作って、小分けして冷凍し、忙しいときに出して使っています。

小山 とてもいいですね。常備菜があると、使い回しができますから。作った日付を書いて瓶に入れておけば、一目で中身がわかりますしね。

坂下 なんだか自信がついてきました。とはいえ、子どもたちがすごく喜ぶのはわかっていても、毎回キャラ弁を作るのは、大変ですよね。

小山 毎回でなくて、いいんです。お誕生日とか、おひな祭りとか、特別な日に作ってあげれば。嬉しさとおいしさがいっしょになって、大事な思い出になりますよ。

坂下 ほっとしました(笑)。最近、娘が私の手伝いをしたがるので、子供用の包丁を買ってやったばかりなんです。今度、娘といっしょに『おさるのジョージ』のキャラ弁作りをしてみようかな。

小山 いいですね! 食べ物に興味を持つということは、好奇心旺盛になることですし、観察力がつくことでもあると思います。また、食べ物のことは、家族みんなが参加できる、とてもいい話題ですよね。
たとえばトマトソースを使ったお料理のときには、「これはイタリアのお料理なのよ」とか、「トマトって、いろんな種類があってね」なんて話をする。そうすると、お子さんが「大きいトマトと、ちいちゃいトマトはどう違うの?」と、質問を返してきたりして、そこからまた話がひろがります。あるいは、「チーズは牛乳で作るのよ」「じゃあ、今度みんなで牧場に牛を見に行ってみようか」といった話にもなりますよね。

坂下 世界が広がりますね。食育って、なんだか難しそうな気がしていましたが、そういう風にすれば、家族全員が楽しめますね。

小山 ええ。その意味でも、ぜひお子さんたちといっしょに、楽しみながらジョージのお弁当を作ってみてください。

■用意するもの
おさるのジョージのイラスト
台紙:裏がツルツルにコーティングされた紙
(お菓子の空き箱などを利用)や、クリアホルダーなど
包丁、料理用のカッター、ハサミ、ピンセット、など
イラストのダウンロード

1
おさるのジョージのイラストを、お弁当箱のサイズに合わせて拡大・縮小コピーする。
2
台紙にコピーを貼って、型を切り抜く。台紙に貼るのは、コピー用紙が具材にくっつくのを防ぎ、繰り返し使えるようにするため。今回は、頭の輪郭と顔の輪郭の2種類の型紙を制作。
3
まな板の上に、4分の1サイズに切ったクッキングペーパーを敷き、その上に具材(さつま揚げなど)を置き、コーティング面を下にして型紙を重ね、型通りに切り抜く。
クッキングペーパーを敷くのは、クッキングペーパーごと回転させることで、細かい部分が切りやすくなるため。包丁で切りにくい場合は、料理用のカッターやハサミを使ってもよい。
4
のりで目鼻口などを作る。のりは薄いとよじれてしまうので、厚手のものを使用。貼込むときはピンセットを使うとよい。

ご飯のお弁当のポイント:小山さん

・ジョージは、頭を薄手のさつま揚げ、顔をとろけるスライスチーズで表現しました。とろけるスライスチーズを使用したのは、通常のスライスチーズ(プロセスチーズ)よりも柔らかくて切りやすいためです。
・ご飯は、おにぎりにすると時間がかかるため、上に鮭フレークを散らしました。鮭フレークは、甘塩鮭を焼いてほぐし、瓶に入れておけば、冷蔵庫で数日もちます。
・エビマヨネーズ、ささみのカニカマ巻きは、手がかかっていそうに見えて、実はさほど時間をかけずにできます。
・緑の野菜は、水分の出にくいアスパラガスとブロッコリーを使用。それぞれハムで巻く、ごま和えにする、と一工夫しました。ごま和えにすると、野菜が水っぽくなりません。
・カボチャは、子どもは煮物があまり好きではないので、スライスして焼きました。
・デザートは缶入りのミックスビーンズにハチミツを加え、ラップで包み、カラービニールタイで口を縛ってキャンディのように。カラービニールタイは100円ショップで手に入ります。
・お弁当は、頭で考えたものと実際に仕上がったもののイメージが、違ってしまうことがあります。そのため私は、アイデアが固まったら色鉛筆を使ってざっと描いてみて、「緑が多すぎるから減らそう」とか、「お弁当箱は赤の方がいい」などと、試行錯誤しながら決めていきます。こうすると失敗がありません。

パンのお弁当のポイント:坂下さん

・ジョージは、頭をライ麦パン、顔をハムで作りました。載せただけではハムがパンにくっつかず、持ち歩くとずれてしまうので、裏にマヨネーズを塗って固定しました。
・パンは2枚重ねて、チーズが大好きな娘のためにクリームチーズを間に塗り、ジャムも少し入れました。 ・ポテトサラダをパンに挟もうかとも思ったのですが、そうするとパンが湿気ってしまうので、サラダは別にして枝豆とハムを混ぜました。
・パンの下にはデザートのみかんを隠し入れ、サプライズに。
・オクラも娘の大好物なので、塩ゆでしてから味付けのりを巻きました。
・ウインナーは花形に切り、まんなかにコーンを入れてかわいらしく。
・揚げワンタンは、中華鍋に少しだけ油を入れて、斜めに傾けて鍋の端の方で揚げました。3個か4個揚げるだけなら、この方法が便利です。

レシピ:ご飯のお弁当

メニュー

さつま揚げとチーズの「おさるのジョージ」、鮭フレークごはん、エビマヨネーズ、ささ身のカニカマ巻き、アスパラのハム巻き、ブロッコリーごま和え、焼きかぼちゃ、豆豆キャンディー

材料

さつま揚げ(30g1枚)、とろけるスライスチーズ(1枚)、のり(少々)
ごはん(80g)、甘塩鮭(1/4切)、エビ(小3尾)、鶏ささみ(1/2枚)、カニカマ(2本)、アスパラガス(1/4本)、ハム(1/2枚)、カボチャ(10g)、ブロッコリー(10g)、ミックスビーンズ(缶入り、10g)
塩、片栗粉、小麦粉、マヨネーズ、みりん、しょうゆ、焼き油(キャノーラ油など)、ハチミツ
ごま和え衣:白いりごま(大さじ1)、しょう油(小さじ1/2)

作り方

①さつま揚げと、とろけるスライスチーズを、おさるのジョージの型紙に沿ってカットし、重ねる。のりで作ったパーツで顔を作る。
②甘塩鮭を焼いてほぐし、ごはんにふりかける。
③エビは片栗粉をまぶして油で焼き、冷ましてからマヨネーズで和える。
④ささみはたたいて薄くのばし、のり、カニカマをのせて巻く。小麦粉をつけてフライパンでころがしながら焼き、みりん・しょうゆをかけ回して味をからめる。
⑤アスパラガスは塩ゆでし、ハムで巻く。
⑥かぼちゃは一口大にカットしたものを、厚さ3mmに切ってフライパンで焼き、塩を少しふる。
⑦ブロッコリーは塩ゆでし、ごま和え衣を裏に少しつける。
⑧ミックスビーンズにハチミツを少量入れて、ラップで包む。
⑨②の上に①を載せ、おかずを彩りよく詰める。

パンのお弁当

メニュー

ライ麦パンとハムの「おさるのジョージ」、揚げワンタン(ケチャップ添え)、花ウィンナー、ミニトマト、オクラの味付けのり巻き、ポテトサラダ(ハム、枝豆入り)、ハチミツみかん

材料

ライ麦パン(スライス2枚)、ハム(1枚)、のり(少々)、クリームチーズ(10g)、イチゴジャム(5g)、
ワンタンの皮(3枚)、えび(小1尾)、鶏ひき肉(5g)、ウインナー(1本)、スイートコーン(缶入り、2粒)、ミニトマト(2個)、オクラ(1本)、味付けのり(2枚)、ジャガイモ(20g)、マヨネーズ(小さじ2)、ハム(5g)、冷凍枝豆(5g)、みかん(1〜2房)、
塩、マヨネーズ、ケチャップ、ハチミツ、揚げ油(キャノーラ油など)、各少々

作り方

①ライ麦パン2枚とハム1枚を、おさるのジョージの型紙に沿ってカットする。ハムの裏側にマヨネーズを塗って、上になるライ麦パンに貼る。のりで作ったパーツで顔を作る。
②下になるライ麦パンの片面にクリームチーズとイチゴジャムを塗り、①と合わせる。
③ワンタンの皮にえびと鶏ひき肉、塩少々を混ぜて包み、揚げる。ケチャップを容器に入れて添える。
④ウィンナーをゆでて2分の1に切り、さらに花型に切って、中心にコーンを挟み込む。
⑤オクラを塩ゆでし、味付けのりで巻く。
⑥ジャガイモを塩ゆでしてつぶし、塩少々とマヨネーズで和え、細かく切ったハムと枝豆を混ぜる。
⑦みかんの皮をむき、少量のハチミツで和えて、ラップで包む。
⑧⑦の上に②を重ねて入れ、おかずを彩りよく詰める。

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